当楽団について

 当楽団の母体は1988年に設立された神奈川県立麻溝台高校吹奏楽部のOBバンドですが、1990年に同校卒業生以外からも広く団員を募る一般バンドとなり、名称を『BAGウィンドアンサンブル』(BAG:Band of Asamizodai Graduates)と改名し現在に至ります。


 当楽団は1998年に大きな危機を迎えました。主な練習会場としていた県立青少年学習会館(現「市立青少年学習センター」)が閉鎖されたことをきっかけに団員数が8名までに減少しました。毎週集まって練習する場所がなくなることで、活動自体が停滞する…それまで比較的のんびりと活動しておりましたが、先を見て計画的な活動をしていかないとアマチュア楽団はすぐにつぶれてしまうのだと肌で感じたのはこのときです。


 翌年の1999年は楽団の建て直しを至上目標に、コンクールへの参加と2回の演奏会を行いました。実力的にはこれだけの本番をこなすには多少無理がありましたが、イベントを増やすことで活動を盛り上げ、団員を増やすことを意図したものです。その結果、団員も約40名となりました。今振り返ってみると、ここまでうまくいったのが不思議でなりません。おそらくみんなでこの楽団をつぶしたくないとの思いで頑張ったからだと思います。
 しかし急激にメンバーが増えれば問題も増加します。伝統も歴史も浅い楽団に新しいメンバーが大量に加わり、メンバー間の考え方の違いや、多くのメンバーを抱えての運営に慣れていないこと等により、数年間は音楽以外の様々な問題にも悩みつつ、苦労しながら活動を進めました。


 そんな中、2000年から2002年にかけて、松元宏康氏に指揮をお願いすることができました。松元氏は2001年、2002年の2年間、当楽団の常任指揮者を務めてくださり、当楽団を大いに助けてくださいました。上記のような問題を抱えている時期に「アマチュア楽団は運営からしっかりしないと良くならない」とのお考えから、演奏面だけでなく運営面にも積極的に関わってくださいました。  2003年から2006年は西村友氏に指揮を振って頂きました。西村氏の音楽に対する情熱、ひたむきで優しいお人柄に大いに刺激を受けました。
 2007年からは大藤豪一郎氏に指揮をお願いしております。大藤氏は2003年より木管トレーナーとして当楽団をご指導してくださっていました。2009年より当楽団正指揮者として指揮を振っていただいております。


 当楽団は年に1回の定期演奏会とは別の演奏活動も続けております。2001年以降は毎年『たけのうち幼稚園』様で演奏会を開催させて頂いております。中にはこの演奏会をきっかけに、中学生から吹奏楽を始めたという方もいらっしゃり、たいへん嬉しく思っています。


 2016年になり、おかげさまで当楽団も25周年を迎える運びとなりました。これもひとえに皆々様の温かいご支援があったからこそと感謝の念に堪えません。
 これからも当楽団の演奏を聞いて頂いた方々に『笑顔と感動』をお届けできるよう邁進していく所存でございます。


 今後とも『BAGウィンドアンサンブル』への暖かいご支援、心よりお願い申し上げます。


2016年8月
BAG Wind Ensemble 代表