スパルタクス
J.V.der Roost
古代ローマの剣闘士奴隷スパルタクスをモチーフとして作られた曲です。彼は劣悪な奴隷の扱いに耐えかねて大規模な反乱を起こし、ローマ軍との戦いは2年以上に及び、ローマ全土を震撼させました。
ところが、もともとこの曲は作曲者自身、スパルタクスその人をテーマに作ったわけではなかったのですが、出来上がった曲を聴いて曲の雄大さや荘厳さから映画『ベン・ハー』や『クォ・ヴァディス』、『スパルタクス』をイメージし、このような曲名となったそうです。
曲は、冒頭の奴隷の人生を想像させる重い旋律で始まり、闘いを現す3つの部分と中盤でホルンが吹く雄大で神秘的な旋律、そして壮大なコーダへとつながります。
どの旋律も古代ローマの風景を連想させ、遥か遠い時代に導いてくれることでしょう。