シンフォニア・ノビリッシマ
R・ジェイガー
 ロバート・ジェイガーは1939年、ニューヨーク州ビングハムトンで生まれました。彼が作曲家として有名になるのは1964年のこと。この年ジェイガーは「吹奏楽のための交響曲第1番」によりABAのオズワルド作曲賞を受賞したのです。
 さて、この「シンフォニア・ノビリッシマ」が作曲されたのはオズワルド作曲賞受賞の2年前の1962年から1963年にかけて、23歳から24歳にかけての頃でした。「高貴なシンフォニア」と名づけられたこの曲は1963年2月に結婚した妻ジョン・ルシル・ジェイガーのために作曲されたものです。
 曲は4/4拍子のゆっくりとした前奏から始まり、すぐにアレグロ・コン・ブリオの速い主部に入ります。その後ゆっくりとしたアンダンテの中間部に入りますが、この部分の旋律は妻のルシルが特に気に入っていた旋律だといわれています。中間部の後は、また速い主部に戻り曲を終えます。
 ジェイガーの作品のなかでも最も有名で、演奏される機会の多い曲です。

参考文献:
コンパクトディスク「ROBERT JAGER & TOKYO KOSEI WIND ORCHESTRA」(解説 秋山紀夫/佼成出版社)