イギリス民謡による行進曲
高橋宏樹
 中央線立川駅を降りて国立方面に徒歩で15分ほど、背の高い団地の脇の細い道をしばらく進むと左手に「KITATAMA」と書かれた高校が見えます。作曲者の高橋氏はこの北多摩高校の出身だそうです。この作品を作るきっかけになったのは高校時代の吹奏楽部でアンコールとして演奏していた「グリーンスリーブス」を行進曲にしてみたらどうだろう、という思いだそうです。
 曲はグリーンスリーブスのテーマによって始まり、途中「アニーローリー」「埴生の宿」の旋律も使われています。高橋氏は作曲にあたり「なじみが深いだろうと思われる」イギリス民謡を選択したとのこと。耳におぼえのある旋律を探しながらお楽しみいただければ幸いです。